土木作業員はきついって本当? 仕事内容や働きやすい会社を選ぶポイントを解説

皆さんこんにちは。

埼玉県八潮市を中心に、関東一円や東北地方で地盤調査・地盤改良・確認試験を手掛けている土筆工業です。


土木作業員は、さまざまな土木工事を行い社会を支えている存在です。しかしながら、「仕事内容がきつい」というイメージが強く、特に若い求職者からは敬遠されがちな職業でもあります。実際のところ、土木作業員の仕事はきついものなのでしょうか。ここでは、土木作業員の仕事内容やきついといわれる理由、働く会社を選ぶ際のポイントをご紹介します。




■土木作業員ってどんな仕事なの?



土木作業員の仕事は、もちろん土木工事をすることです。しかし、一口に土木工事といっても、その内容や現場は多岐にわたります。そのためここでは、代表的な土木工事の現場である「建設工事」「道路工事」「河川工事」の仕事内容を見ていきましょう。



・建設工事



建物の建設現場において行われる土木工事です。土地の掘削や地盤工事、くい打ち・くい抜き、資材や機械の運搬、コンクリート施工など、いろいろな作業があります。新人が行うのは、道具・資材・土砂の運搬や各工程の補助作業、通行人の誘導、清掃作業などです。ベテランになると、造成時の測量や土地の掘削、土留(どどめ)といった重要な工程を任されます。



・道路工事



道路を整備するための工事です。新しい道路を作るのはもちろん、既存の道路の改良や維持・修繕も行います。主な作業内容は、路面の切削や舗装、線引きなどです。経験の浅い作業員はアスファルトの掘削や土砂の運搬を行い、技術が身についてくると舗装の打ち替えや表層仕上げ、締固め、転圧などを担当します。



・河川工事



河川の氾濫や水害を防止するために、堤防を作ったり河川を改良したりする工事です。河岸を補強する「護岸工事」、盛土を行う「築堤工事」、逆流防止のための水門を作る「被門工事」、水位を下げるために川底を掘削する「河道掘削工事」などがあります。一般の土木作業員は、コンクリート打設の補助や土砂の積み上げ、道具・土砂の運搬などを行います。




■土木作業員がきついといわれるのはなぜ?



土木作業員は、昔から「きつい仕事」というイメージが定着しています。これは必ずしも正しいわけではないのですが、否定できない部分が多いのも確かです。土木作業員がきついといわれる主な理由を挙げてみましょう。



・体力が必要



土木作業員の仕事は、基本的に体力勝負です。作業中や後片付けの際は、建設現場で剥がしたアスファルトやコンクリート片、土砂、木材、パネル、鋼板、金属製パイプ、ガラ袋など、重量のあるものを運ぶ必要があります。


また、現場によっては砂利や縁石の設置、人力での穴掘り作業、コンクリートの撹拌作業なども行います。これらの仕事は体力・筋力がなければ務まりません。



・過酷な労働環境



土木作業の現場は屋外が多いため、気候・天候の影響を大きく受けます。夏は暑さ、冬は寒さにさらされる環境で働かなければならないのです。屋内の現場はもう少し楽になりますが、土木作業を行う段階では空調が入っていないことも多く、やはり蒸し暑さや寒さとの戦いになります。



・事故が多い



建設・土木工事の現場は、非常に事故が多く怪我をしやすい場所です。事故の内訳としては、高所からの墜落・転落やはさまれ・巻き込まれ、転倒、資材や道具の飛来・落下などがあります。会社や作業員も労災事故防止のためにいろいろな対策を取っていますが、それでも事故をゼロにはできないのが実情です。



・労働条件がよくない



建設・土木業界は全体的に残業が多く、休日も少なく、労働条件がよくない傾向にあります。土日に作業を行わなければならない場合もあり、スケジュールが不安定になりがちです。加えて、現場によっては朝早くから出勤しなければなりません。こちらも労災事故と同様、近年では対策が進められていますが、古い体質の会社が残っているのも事実です。




■すべての土木作業員がきついの? 地盤調査・地盤改良業界は大丈夫?



全体的に見れば、土木作業員という仕事にきつい要素が多いのは確かでしょう。しかし前述したように、土木作業員の仕事内容にはさまざまな分野があります。つまり、実際にきついかどうかは細かな分野ごとに判断しなければなりません。


土筆工業が手掛ける地盤調査や地盤改良は、比較的体力を使わず負担の小さい作業が多い傾向にあります。地盤調査・地盤改良とは、建物の建設予定地の地盤を調べ、弱いと判断された場合には地盤を補強するための調査・工事をいいます。軟弱地盤の上に建物を建てると、地盤沈下が起きて建物が倒壊してしまう可能性が高いため、事前にこのような作業を行うのです。


当然ながら人力でできる仕事ではないので、大部分は機械やクレーンなどの重機を使います。そのため同じ土木工事でも、他の業種に比べると負担は軽減されるでしょう。「土木に興味はあるけれど、あまりに過酷な環境で働くのは避けたい」という方におすすめです。


また、土木作業員は苦労することも多い一方、多くの魅力もあります。基本的に学歴や職歴が問われないため、未経験でも本人の努力次第で一流の職人になり、高収入を得ることが可能です。公共性が高い分野なので、世の中の状況にあまり関係なく仕事があり、将来にわたって安定して働けるというメリットもあります。


そして土木工事は、街の発展に必要不可欠な仕事であるとともに、地盤改良や護岸工事を通じて人々の安全を守っている仕事です。この「社会を支えている」というやりがいこそが、土木工事の最大の魅力であり、私たちも日々実感しています。社会貢献ができて収入も安定しており、大変さに見合った報酬があるのが土木作業員なのです。




■土木作業員として働く会社を選ぶ時のチェックポイント



土木作業員として働くなら、前述した「きつい理由」に当てはまらない、なるべく働きやすい会社を選びたいものです。そこで就職先を選ぶ時は、以下の4つのポイントをチェックしてみましょう。



・新人の教育体制



建設・土木工事業界の教育方法は、長らく「見て覚えろ」という方法が取られてきました。それゆえに新人の教育能力に乏しい会社が多く、業界の人手不足につながってしまっているのです。近年ではこの状態から脱却するため、新人の教育制度を充実させる会社が増えています。具体的にどのような教育体制を取っているのか、調べてみるといいでしょう。



・残業時間、年間休日、出勤日、有給休暇



残業時間はできるだけ少なく、年間休日はなるべく多いのが理想です。また、仕事の性質を考えると難しいのですが、土日祝日が固定で休みなのが望ましいでしょう。有給休暇の取得率も高ければ、さらに働きやすい職場といえます。


なお、2024年から建設業の時間外労働時間の規制が設けられる予定です。これに合わせて労働環境の改善を進めている会社も多いので、就職・転職の際にはぜひ注目してみてください。



・社員の定着率



入社した社員がどのくらい定着しているかを示す指標を「定着率」といいます。多くの社員が入社後3年以内に退職するなど定着率が低い会社は、それだけ労働環境が過酷だと見るべきでしょう。これは社員の平均年齢にも表れ、平均年齢が非常に若い会社はベテランがいない=人が定着していないと考えられます。逆に定着率が高ければ、とても働きやすい会社だといえます。



・建設DXの推進状況



近年の建設・土木業界は業務の効率化を図るため、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。たとえば施工管理アプリの活用や、BIM/CIM(3次元モデルを活用して計画・調査・設計段階から情報共有をする取り組み)の導入などが建設DXです。このような取り組みに積極的な会社は、それだけ業務が効率化され働きやすいと考えられます。



土筆工業では上記のポイントすべてに力を入れていますが、近年特にこだわっているのは建設DXです。弊社では施工管理の負担を減らすためにIT化を推進し、以下のようなツールを積極的に活用しています。


施工管理ツールの活用によって、施工管理者のデスクワークの負担が減り、施工管理業務の品質もアップ。結果的に現場の作業効率も向上して残業時間が抑えられ、すべての社員が働きやすい環境が整っています。これからの時代、建設DXはますます重要になっていくと考えられるため、就職先を選ぶ時は大いに注目しましょう。


土筆工業は創業以来、軟弱地盤の改良、強化や地盤沈下の防止、液状化対策、免震対策といった工事技術の開発に注力し、業界をリードしてきました。現在はそうした実績が高く評価され、大手ハウスメーカーの指定工事店として安定した成長を継続しています。地盤調査・地盤改良を通じて住まいを守り、人々の生活を文字通り地盤から支えているのが土筆工業なのです。


弊社では現在、一緒に働いてくれる仲間を募集しています。一人ひとりに合わせた丁寧な指導スタイルと、資格取得支援などのサポートにより、未経験者でも一流の技術者を目指すことが可能です。一生モノのスキルを身につけて、安定した働き方をしてみませんか? ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。