土木作業員とはどんな職業?土木初心者にわかりやすく解説します  

皆さんこんにちは。埼玉県八潮市を中心に、関東一円や東北地方で地盤調査・地盤改良・確認試験を手掛けている土筆工業です。


弊社が手がける業務を担う職種は、一般的に土木作業員と呼ばれています。土木作業員と聞いて、土や木を扱うという大まかな仕事内容は想像できるかと思いますが、具体的な業務内容は知らない方も多いでしょう。


今回は、土木作業員とはどんな職業なのか、仕事内容や将来性、やりがいなどについて解説していきます。




土木作業員ってなに?



土木作業員とは、鉄・石・木などの資材を使って、道路や河川などの整備や宅地の区画整理工事、自然災害が発生した場合のインフラ復旧工事など、土木工事を施工する作業員をさします。人々の生活環境を整備する仕事として、重要な職務を果たしているのです。


土木作業員は、仕事内容によって以下の2つに分類されます。



土工業務



土工業務とは、人力で行う作業であり、力仕事がメインとなる業務です。主な仕事は現場作業や道路の整備で、重機や機械が入れない狭小地などで地面の掘削を行ったり、資材を運搬したりします。安全基準に沿った建設を行うための土台作りを担います。


土工工事の業務は、さらに細かく次の3つに分けられます。


資材運搬


運搬専門の運転手が、トラックなどを使って資材置き場や現場まで運搬してきた資材を、作業現場まで運搬する作業です。運搬してきた運転手が、土木作業を行うことはありません。資材の積み下ろし前には、現場の安全確保が必要となるほか、資材管理も担当します。


必要な資材を適切に積み下ろしするには、資材運搬担当の作業員が工程をきちんと把握し、工程に合った資材の運搬が重要です。


掘採


「くっさい」と読む作業であり、元々の意味は土を掘って中から鉱物などを取り出すことです。土木作業員の基本と言える仕事であり、土を掘って路面を整地していきます。これから構築してゆく建造物や道路を、歪まず造っていくための下準備にあたります。


既存の建造物や道路を壊した時には、次の工程に進む前に土を掘り返し、状況を確認する必要があります。


整備


掘採担当の作業員が掘った土を整え、工事を始めても問題がないよう路面を整備する仕事を担います。路面の歪みが原因で、建物を建てた後に壁や床などに亀裂が生じる現象や、道路にひび割れや凹みが発生するのを防ぐため、整地という作業が必要です。


ショベルカーで土を整えた後、ロードローラーという機械を使ってコンクリートを整地していきます。



機械土工業務



重機免許を取得し、オペレーターとして重機を操作する仕事です。士工業務担当の作業員が行う作業は、事前に機械土工担当の作業員が一定の作業を機械で行うことが必要です。大規模な現場では、ブルドーザーやバックホーなどの重機を用いて、地面の掘削や地ならしが必要であり、機械土工担当の作業員が操作します。


重機の操縦スキルが上がると作業効率も良くなります。専門重機の操作には資格の取得が必要なため、機械土工は主に熟練者が担うことが多くなっています。




土木作業員として働くために知っておきたいポイント



土木作業員の仕事は、地域のインフラを支えているため、大きなやりがいが感じられます。働くときに知っておきたいポイントを、4つ紹介します。



資格を持っていると土木作業の仕事に役立つ



土木作業員の仕事は、無資格でもできます。工業系や土木系の学校を卒業後就職する人もいれば、未経験から仕事を始める人もいます。


資格は必須ではないものの、資格を持っていると仕事を優先的に任せられることがあるほか、資格手当が加算される場合もあります。土木工事の仕事に役立つ主な資格は、次の通りです。


・土木施工管理技士

・舗装施工管理技士

・建設機械施工管理技士(第2種)

・地質調査技士

・コンクリート診断士

・車両系建設機械運転技能者

・玉掛け技能者

・掘削作業主任者


土筆工業では、資格取得に向けたサポートを行っていますので、技能向上を目指してぜひ資格を取得していきましょう。



土木作業員の平均給与はどのくらいなのか



土木作業員全体の平均的な年収は、およそ350万円と言われています。土木作業員は、日給月給制の給与形態も多いうえ、非正規雇用の従業員も多いために、収入が不安定になりやすいのです。仕事内容や企業によって年収は上下するため、あくまでも平均値として参考にしてください。


土木作業員は仕事が定時で終わることが多く、残業が少ないので、ワークライフバランスを求めている人には働きやすいと感じるでしょう。



中高年世代でも活躍できる業界



土木工事の仕事は、若い世代だけでなく、知識と経験を活かして中高年世代が現場の中心を担っている現場も数多く見られます。スキルと実力を持っていると、年齢に関係なく活躍できる業界であり、一生の仕事とするのにふさわしいと言えます。



未経験からでも土木のプロを目指せる



土木工事の仕事は、人手不足の傾向が強まっており、人材の採用と育成に向けて積極的に取り組んでいます。幅広い知識と技術を身につければ、未経験から始めても土木のプロを目指せます。




土木作業員のやりがいと向いている人の特徴



土木作業員の仕事は、手がける規模や社会的意義により、大きなやりがいが感じられます。土木作業員に向いている人とは、どのような特徴を持っているのでしょうか。やりがいや向いている人の特徴を解説します。



土木の仕事のやりがいとは



土木の仕事は、規模が大きいものがほとんどであり、山を切り崩したり原野を切り拓いたりすることも珍しくありません。このダイナミックさは、土木作業員だからこそ感じられるものといえます。


また、土木の仕事はインフラ関係の工事も多く、道路や水道・ガスなどが安心して使えるのは、土木作業員の仕事があってこそです。近年増加している自然災害の復旧工事も、土木作業員が担っており、人のために役立つ仕事だという実感が得られます。



土木作業員に向いている人とは



土木作業員に向いている人は、ものづくりが好きな人や忍耐力がある人などです。


土木作業員の仕事は、人の目に多く触れる建造物や構造物などを造ることです。自分が工事に携わった大規模な建造物が、人のために役立つことは、何ものにも代え難い充実感を覚えます。


忍耐力も、屋外で作業する土木作業員にとって重要なスキルです。夏は太陽が照りつける中作業をする一方で、冬は防寒対策を厳重に行い作業しなくてはなりません。このため、気候条件に慣れるまでの忍耐力を求められます。




土木作業員の魅力とキャリアアップ



土木作業員の仕事の魅力は、どのようなところにあるのかを探ってみましょう。


子供の頃、ショベルカー・ブルドーザー・ダンプカー・クレーン車など、工事現場ではたらく重機に憧れた男性は大勢いるでしょう。これらの重機を、自分の手で操縦できることが、土木作業員の仕事の大きな魅力です。重機の操縦には免許が必要であり、取得までには長い道のりが待っていますが、初めて自分で操縦したときの喜びはひとしおです。


知っておきたいポイントでも触れたように、土木工事の仕事にはさまざまな資格があると役立ちます。資格の取得に加え、現場経験を積み重ねることで、監督責任者や独立など、キャリアアップを目指せるようになります。自分の頑張り次第で、大きな将来像を描くことができるのです。


土筆工業では創業以来、軟弱地盤の改良、強化や地盤沈下の防止、液状化対策、免震対策といった工事技術の開発に注力し、業界をリードしてきました。現在はそうした実績が高く評価され、大手ハウスメーカーの指定工事店として安定した成長を継続しています。土筆工業は地盤調査・地盤改良を通じて住まいを守り、人々の生活を文字通り地盤から支えています。


弊社では現在、一緒に働いてくれる仲間を募集しています。一人ひとりに合わせた丁寧な指導スタイルと、資格取得支援などのサポートにより、未経験者でも一流の技術者を目指すことが可能です。一生モノのスキルを身につけて、安定した働き方をしてみませんか? ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。


採用情報はこちら

https://www.tukushikougyo29.jp/recruit