重機オペレーターに向いている人は?仕事内容や使う重機の種類を解説

皆さんこんにちは。埼玉県八潮市を中心に、関東一円や東北地方で地盤調査・地盤改良・確認試験を手がけている土筆工業です。


弊社が手がける工事現場では、クレーン車やフォークリフトなど多くの重機を使用しますが、重機を動かすにはオペレーターが必要です。この記事では、重機オペレーターにどのような人が向いているのか、また仕事内容や操作する重機の種類など、重機オペレーターの仕事について詳しく解説します。




■重機オペレーターとは?



工事現場では、体を動かして作業をする作業員と、重機を使って作業をするオペレーターとに分かれて仕事を行います。重機オペレーターは、工場や工事現場で重機を操作する専門職です。複雑な操作が必要な重機を自在に操縦し、作業を効率良く進めるため、工事の繁忙期などは需要が高まります。


重機は、現場や作業内容に合わせて使い分けられます。操作方法・必要な資格・仕事内容などは重機ごとで異なりますが、どの重機にも共通する仕事は、重機を操縦した業務に加え、重機の点検および調整・他の作業員との打ち合わせなどです。重機オペレーターは、専門知識・高度な技術・集中力などが求められる仕事です。




■重機オペレーターが操作する重機の種類と特徴とは



重機オペレーターが操作する重機は、以下の6種類が一般的です。それぞれの重機の特徴を紹介します。



フォークリフト


動力がついた荷役運搬車両です。車体の前方についているフォークをパレットに差し込み、持ち上げて荷役を運びます。作業現場や業務内容によって、カウンターフォークリフトとリーチフォークリフトを使い分けます。


カウンターフォークリフトは、座って運転するエンジン式のリフトで、重たい荷役を安定して運べます。リーチフォークリフトは、立って操作するバッテリー式のリフトで、狭い場所で小回りを利かせて運びたい時に使われます。



油圧ショベル


先端に、スコップのようなもの(バケットと言います)が付いており、アームを曲げ伸ばしして地面や土砂を削り取ります。掘削・破砕・積込・整地と、幅広い作業で用いられる重機です。


油圧ショベルは、ユンボ・バックホー・ショベルカーなどと呼ばれることもありますが、すべて同じ機械をさしています。名称が異なるのは、用途別に呼び名が分けられているためです。ユンボは、建機レンタル企業の登録商標であり、バックホーはバケットが運転手の方に向かって取り付けられた油圧ショベルをさします。ショベルカーは、メディアの報道で用いられる名称です。建設業界における一般的な名称が、油圧ショベルなのです。



クレーン車


クレーンを装備した自動車や貨車をさします。荷台を伸ばすことで、大きな荷物を吊り上げて水平で高所へ運べるため、高所での作業が必要なビルの建設現場・土木工事現場などで役立っています。


クレーン車と似た車両に、ユニック車というものがあります。クレーン車との違いは、運転席と操縦席が分かれているかという点です。クレーン車は双方の席が同じである一方、ユニック車は別々になっています。



ブルドーザー


トラクターの前面にブレードがついており、土砂の掘削・運搬・整地などに使われる重機です。作業内容によって車体の操作方法が変わります。


ブルドーザーを、工事現場や作業する地盤に合わせて使い分けられるよう、乾地用と湿地用があります。ぬかるんだ場所や湿地のような土壌では、乾地用では作業ができないため、湿地用の車両である湿地車が使われます。



高所作業車


人間が乗るための作業用バスケットを備え、高所で作業できる自走可能な重機です。自走できないものは、高所作業台と言います。


作業用バスケットは、2M以上の高さまで上げることができ、建築現場や通信設備工事などにおいて、高所作業用の足場として使われます。昇降機能や動力などによって、複数の種類があります。



ロードローラー


車体には、車輪ではなく円筒状のローラーがついています。舗装工事や土壌整備などで地面を押し固めるのに使われます。


ロードローラーの分類には、タンデム式・マカダム式・タイヤ式などがあり、ローラーの数や大きさなどが異なります。




■重機オペレーターの年収と将来性


専門性の高い重機オペレーターの仕事ですが、年収や将来性はどのようになっているのでしょうか。重機オペレーターの仕事の労働環境について見てみましょう。



重機オペレーターの年収


重機オペレーター全体の給与幅は、300万円弱から600万円弱ととても広くなっています。

重機オペレーターの年収は勤務先・経験年数・スキルなどによって大きな開きがあると考えられます。

例えば、免許を取って間もない方や経験の浅い方は給与は低くなります。そこから経験を積んでいくことで、600万円ほどまで上がっていくような形がほとんどです。

また、重機の操縦に合わせて現場の管理なども行う場合もあるので、役職によってはさらに年収を上げることも可能となっています。



重機オペレーターの将来性


重機オペレーターの仕事は、建設現場・土木工事・工場などが現場であり、住民のインフラを支える礎となっています。高度なスキルや資格が必要な専門職であるため、市場価値が下がることは考えにくいのです。建設業全体の高齢化による人手不足に加え、景気などの影響も受けにくいことから需要が安定しており、重機オペレーターの将来は明るいと言えるでしょう。




■重機オペレーターに必要な資格



重機オペレーターになるのに、「重機オペレーター」という名称の資格はありません。必要な資格は重機ごとで異なります。


フォークリフトの操作には、フォークリフト運転技術者の資格が必要であり、これは国家資格のひとつです。技能講習や特別教育を修了すると取得可能です。


油圧ショベルを操作するには、車両系建築機械運転技能講習(整地用・解体用)もしくは小型車両系建築機械の運転業務に関する特別教育のいずれかを受講します。


クレーン車の操縦は、小型移動式クレーン運転技能講習・クレーン運転特別教育・玉掛け技能講習・クレーンデリック運転士免許などが必要です。操作するクレーンによって免許区分が異なるため、自分の仕事にはどの免許が必要なのかを確認しましょう。


ブルドーザーの操縦は、3t未満は小型車両系建設機械の運転業務に関わる特別教育・3t以上は車両系建設機械運転技能講習の受講が必要です。


高所作業車の運転には、作業床の高さが10m未満は特別教育・10m以上は運転技能講習を受講します。特別教育と技能講習では、学科・実技の時間が異なります。


ロードローラーの運転には、特殊自動車免許に加え、締固め機械運転者の資格が必要です。特殊自動車免許は、ロードローラーのサイズによって必要な免許が異なります。




■重機オペレーターに向いている人



重機オペレーターには、以下の項目に該当する人が向いていると言われます。それぞれの項目について解説します。



体力に自信がある人


重機オペレーターは、椅子に座って操作をする仕事が中心であり、体力は必要ないと思われることがあります。しかし、重機オペレーターは工事現場で作業をするため、天候の条件に関係なく仕事をしなくてはなりません。座り仕事特有の腰痛や肩こりなどに悩む重機オペレーターも多いのです。


重機の不具合を修理するのも、重機オペレーターの仕事です。部品が大きく、修理には体力を必要とするため、体力に自信のある人が向いています。



自己管理能力を持っている人


重機オペレーターは、車の運転と同じように、寝不足や二日酔いの状態では作業ができません。少しくらいいいだろうと油断してしまうと、大きな事故につながる恐れがあります。


工事現場で重機の運転ミスをすると、建物の破損や重機の横転などにより多大な損害を及ぼす可能性もあるのです。仕事に対して自己管理をしっかり行うことが重要です。



コミュニケーション能力がある人


重機の操縦は、重機オペレーター1人で行いますが、現場の作業はコミュニケーションが重要です。作業の進捗状況をチェックしながら、工事計画に沿った作業をするには、現場作業員とのコミュニケーションが欠かせません。


現場のチームワークを大切にし、適切なコミュニケーションが取れる人が向いています。




■土筆工業では重機オペレーターで活躍する環境がある


重機オペレーターは、作業員に比べ体を動かすことが少なく、現場で楽に見えるかもしれません。しかし、実際には体力や集中力が重要な仕事であり、資格や免許も必要であるため、真摯な態度で仕事に向き合う姿勢が求められます。


重機オペレーターは、きついこともありますが、とてもやりがいがある仕事です。土筆工業では、重機を扱うことで強固な地盤を作り、街の土台作りに貢献しています。重機オペレーターの仕事に興味がある方は、ぜひ一緒に働きませんか。まずはお気軽にお問い合わせください。