地盤改良工事の仕事が社会の役に立つって本当?

皆さんこんにちは。埼玉県八潮市を中心に、関東一円や東北地方で地盤調査・地盤改良・確認試験を手掛けている土筆工業です。


住宅や建物の建設予定地の地盤が軟弱な場合には、地盤を強くするための地盤改良工事が必要です。今回は、地盤改良工事の仕事がどのように社会の役に立っているかについて解説していきます。




地盤改良工事とは



地盤改良工事とは、地盤調査をした結果地盤が弱く、建物の重量を支え切れないと判断された地盤を、強い地盤に改良するための工事をさします。地盤の強度は土地や場所によって異なりますが、日本は地盤の弱い土地が多いと言われています。宅地でも一部は、建物を建てる前に地盤改良工事が必須だとされているほどです。


地盤改良工事と似た言葉に「地盤調査」があります。地盤調査とは、地盤の状態を調べる目的の調査です。地盤調査の結果、地盤が軟弱だと分かった場合は、地盤改良工事を施工したのち、建物の建築工事に入ります。


土地や場所に合った地盤改良工事の方法を選択するには、地盤の状況に加え、これから建てる家の大きさや構造も考慮する必要があります。一戸建てを建てる前の地盤調査では、SWS(旧スウェーデン式サウンディング)試験を用いるのが一般的です。さらに詳しく知りたいときは、ボーリング調査を実施することもあります。


地盤調査や地盤改良については、こちらの過去記事もご覧ください。

「地盤調査や地盤改良は何のために行うの? 土筆工業の仕事内容を紹介」




地盤改良工事が必要な理由



地盤改良工事が必要とされる土地は、地盤調査の結果軟弱だと判断された場合のほかにも、盛り土や埋め立て地、過去に陥没が起こっている、液状化及び不同沈下が起こる可能性があるなどが、事例として上がっています。


地盤は目に見えない場所にあるため、一見しても問題があるかどうかは分かりにくいものです。しかし、過去に沼地だったり川が流れていたりした土地は、地盤が軟弱である可能性があります。同じ敷地内でも、部分的に強度が異なる場合もあるのです。


軟弱な土の上に建物を建てると、時間が経過するにつれ建物の歪みや倒壊を引き起こします。建物が歪むと、窓やドアが開きにくくなったり、外壁のひび割れが発生したりする可能性があります。また、地震の発生時には、強固な土地よりも甚大な被害が起きる恐れもあります。このため、建物を建てる前の地盤調査および地盤改良工事はとても重要です。


新築住宅には、「住宅品質確保法」が適用されます。住宅の構造上、主要部分や雨水の浸入を防止するべき部分に不具合が生じた場合に、引渡し後10年間は住宅事業者が無料で直す「瑕疵担保責任」が課せられるものです。ただし、倒産などの理由で、事業者が瑕疵担保責任を十分に果たせない場合に、住宅購入者の利益を保護するため、欠陥部分の修復費用を確保する法律「住宅瑕疵担保履行法」が設定されました。


このタイミングで、建築会社に対して、住宅瑕疵担保責任保険の加入または保険金の供託が義務化されたのです。保険に加入する住宅は、建築基準法を遵守した設計施工基準を満たしていることが条件となります。住宅が建っている地盤の安全性を証明するために、地盤調査報告書またはこれに代わる書類(現地調査チェックシート)を提出する必要があります。


つまり、住宅瑕疵担保責任保険の加入には、地盤調査が必須となるのです。地盤調査の方式は指定されておらず、地盤の状態が証明できる調査であれば問題ありません。地盤調査報告書の有効期限は定められていませんが、調査後に地盤に影響を与える工事が行われていない旨の確認が必要です。


地盤改良工事は、安全な生活を営むための重要な工事なのです。改良工事の工法は複数あり、どれを選べばいいのかは現場の状況などによって変わってきます。業者と十分打ち合わせされると安心です。




自然災害に強い地域づくりに役立つ



地震大国である日本は、災害に強い建物を建てるのに、建物そのものの耐震性を重視してきました。地盤調査や地盤改良工事の重要度は、あまり注目されていなかったのです。実際に、これらの工事を行わずに建物を建てるケースも多く見られました。このため、築年数が経った建物は地盤が弱いものもあり、地震や台風などの自然災害で倒壊しやすくなると言われています。


近年、自然災害が増加する中で、建物ではなく土地や地盤を原因とする被害も増えています。2019年に発生した台風15号・19号でも、地盤の重要性が再認識されました。


2000年に建築基準法が改正された際、住宅の設計は地盤調査の結果に基づいて行うことと規定されました。土地の地盤が安定しているかを確認するには、自治体が発行しているハザードマップを入手しましょう。ハザードマップでは、災害時の土砂災害や浸水などのリスクが、段階別に色分けされています。地震や津波などの災害も含まれ、想定される被害が一目で分かります。


地盤調査や地盤改良工事は、災害に強い土地や建物を作るための工事です。これにより、自然災害に強い地域づくりに役立つと言えるのです。




地盤改良工事は社会貢献力が強い仕事



ここまで紹介したように、地盤改良工事は、住宅を建てる前に欠かせない工事です。地盤や建物の安全性を保つ意味で、地域や社会に対する貢献力が強い仕事といえます。


地盤改良工事の確かな施工には、最新の技術に加え、経験やスキルなどが必要不可欠です。土筆工業株式会社では、1967年の設立以来50年以上にわたり、地盤改良の工事に携わってまいりました。設立当時は、地盤改良工事は珍しいとされておりましたが、現在では建築現場などで欠かせない工事として定着しています。弊社では、これまでの工事で培った豊富な経験とデータにより、多くのお客様から信頼を頂いており、関東エリア・東北エリアにおいて、お客様が安心して生活を送っていただけるよう、これからも地盤改良工事を通じて社会貢献を続けてまいります。


建設DXを推進しており、施工管理のマンパワーの負担を減らすためにIT化を推進しています。ITの導入により仕事が効率化され、社員が仕事に専念できる環境が整っています。建設業では、残業時間が長引く傾向が強いのですが、土筆工業は残業も少なく、就業時間内に集中して仕事に取り組むことができます。


創業以来、軟弱地盤の改良、強化や地盤沈下の防止といった工事技術の開発に注力し、業界をリードしてきました。現在はそうした実績が高く評価され、大手ハウスメーカーの指定工事店として安定した成長を継続しています。


土筆工業は地盤調査・地盤改良を通じて住まいを守り、人々の生活を文字通り地盤から支えています。今の時代に必要とされる技術が詰まった、地域社会の安心に貢献する企業。それが土筆工業なのです。


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